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これって水虫!?水虫の種類をセルフチェック

「かゆみがないから私は大丈夫」と思っていませんか?

実は水虫には指の間がかゆくなるタイプの他にも、かゆみがまったく出ないタイプや水膨れになるタイプなど、さまざまな種類があることが知られています。

なんと日本人の5人に1人がかかっているといわれている水虫。(参照:日本皮膚科学会 皮膚科Q&A

足の裏をよ~く観察してセルフチェックをしてみましょう!

水虫はかゆいだけじゃない!足裏の状態をチェック

水虫はカビ(真菌)の仲間である白癬菌(はくせんきん)が、皮膚の角質層に寄生することで起こる病気です。


白癬菌は、黒カビや青カビと同じように、温度と湿度が高くなると活発に活動するようになるため、日本では梅雨から夏にかけての高温多湿の季節に症状を訴える人が急増します。


水虫の代表的な症状というと、指と指の間がかゆくなったり、皮がふやけてジュグジュグになってしまったりといったことを思い浮かべるかもしれませんが、実はかゆみが現れるのは水虫の10%しかないといわれています。


感染していても自覚症状がなかったり、あまり知られていない症状が現れたりして水虫だと気づかれないケースがとても多いのです。


どのような症状があるのか、詳しく見てみましょう。


 


水虫のタイプ


〇趾間(しかん)型



水虫の中でももっとも代表的で、目に付きやすいものが指の間にできるタイプでしょう。


足指の間の皮がふやけて白くなったり、グジュグジュの状態になったりします。


意外にも、かゆみはそれほど強くありません。


趾間型の水虫は、梅雨期から夏場にかけて症状が悪化しますが、秋以降では症状が治まり、自然に治ったように見える傾向があります。


 


〇小水疱(しょうすいほう)型



足の裏にあせものような小さな水袋ができ、つぶれるとジュクジュクします。


その後、皮膚が白っぽくカサカサの状態になり、ポロポロと皮膚がめくれ落ちることもあります。


水疱ができやすいのは土踏まずや足裏の縁に当たる部分です。


かゆみが非常に強く、靴を履いているとモゾモゾとした感覚に我慢できないほどです。


小水疱型の水虫も、夏場に悪化し冬になると自然と治まるというサイクルを繰り返します。


 


〇角質増殖型



足裏の広い範囲の角質で白癬菌が増殖し、かかとなどの角質がガサガサと硬くなります。


角質増殖型は季節変動が少なく、冬になるとかえってひび割れを起こして痛むこともあります。


角質増殖タイプの水虫ではかゆみがなく、ただの肌荒れや乾燥だと捉えがちなので注意が必要です。


角質増殖型では足の裏全体が感染しているので、必ずといっていいほど次に紹介する爪白癬を合併しています。


 


〇爪白癬


爪水虫とも呼ばれ、爪の奥で白癬菌が増殖する病気で、年齢とともに頻度が高まります。


日本では10人に1人がこの爪白癬に感染しているといわれています。(日本皮膚科学会)


かゆみは感じませんが、爪が白や黄色に変色して分厚くなり、ボロボロと崩れやすくなります。


爪が皮膚を巻き込んで痛みを生じる「巻き爪」を引き起こす一因になることもあります。


 


角質増殖型は稀な病気ですが、かゆみがなく足裏全体が硬くなりガサガサに変化するため、単なる肌荒れや乾燥だと勘違いして見逃してしまうことが考えられます。


趾間型や爪白癬、水疱型が慢性化すると白癬菌が足裏の角質全体に広がって角質増殖型に移行することが多く、一度角質増殖型になると指の間の水虫を治療しても他の部分から白癬菌が移動してくるため、治りにくいという特徴があります。


 


また、足の裏だけではなく、足以外の体の各部に水虫ができることもあります。


感染すると赤く縁どられた円形の発疹ができ、強いかゆみを感じるのが特徴です。


とくに白癬菌は毛穴を好むため、恥部や頭髪は清潔に保ち白癬菌の感染を防ぐことが大切です。


 


体の各部にできる「水虫」


〇手白癬   手にできる水虫。手の爪にできることもある。


〇体部白癬  首や上半身など、体の至る所で見られる水虫。


〇股部白癬  「インキンタムシ」とも呼ばれ太ももの内側から下腹部にできる水虫。


〇頭部白癬  頭部に感染したもので、円形の脱毛をともなう水虫。戦前は多かったが、最近では稀に。


〇皮膚真菌症 感染力の強い「新型水虫」と呼ばれる真菌が感染。豆粒大の赤い腫れが首や上半身にできる。


 


体の各部にできる水虫は、足部から飛び火する他、ペットとの触れあいの中で感染することが多く、猫カフェや白癬菌に感染している犬猫との接触には特に注意する必要があるといえるでしょう。


 


一方で、水虫とほとんど同じような症状を引き起こす皮膚病はたくさんあり、たとえ皮膚科医であっても見た目だけで白癬菌が原因の水虫だと判断することは非常に難しいとされています。


毎年夏になるとかゆみやジュクジュクといった症状があらわれるが、冬になるといつの間にか治まっている、ということを繰り返しているのなら水虫である可能性が高いといえますが、季節変動が見られないようなら、たとえ水虫のような症状があっても白癬菌が原因の可能性は低くなります。


原因を突き止め、きちんと治療をするためには一度皮膚科を受診したほうがいいでしょう。


皮膚科では顕微鏡を使って白癬菌の存在を確認することで、水虫の有無を判断することができます。


 


間違えやすいその他の症状


〇発疹  皮膚に赤みを帯びたブツブツが現れます。


ウィルス性のものやアレルギーなどさまざまな原因が挙げられます。


〇湿疹  かゆみを伴う皮膚炎です。


こちらもアレルギーや虫刺されなどさまざまな原因が挙げられます。


種類別、水虫対策の見逃しがちなポイント

近年では皮膚科の病院でも使われている有効成分を含む薬が市販されるようになり、薬局でも手に入るようになってきました。


そこで、病院にかからず自分でなんとか対処しようとしている人も多いのではないでしょうか。


具体的にどんな薬が市販されているのかはこちらの記事もご参照ください。


『自分で治そう!市販薬で水虫を治すためのポイント』


水虫の対策はタイプ別にポイントが変わり、それぞれ薬の選び方と使い方に注意しなければならないことがあります。


タイプ別のポイントを押さえておきましょう。


 


〇趾間型(指の間の水虫)


白癬菌に効果のある抗真菌薬の塗り薬を患部に塗布することが基本です。


ただし、ジュクジュクしている状態で塗り薬を塗ると皮膚への刺激で悪化してしまうことがあるため、まずはステロイド薬で患部を乾燥させる必要があります。


また、皮膚科を受診する前に抗真菌薬を使ってしまうと、病院の検査で白癬菌を確認できず、治療の開始が遅れてしまう原因になることもあるため、注意が必要です。


 


〇角質増殖型(足裏全体の水虫)


趾間型や水疱型などが慢性化して足裏全体に進行してしまったのが角質増殖型です。


菌が最も多いのは強い症状が現れている指の間や水疱がある部分ですが、ここにだけ抗真菌薬を塗布しても治りにくいのが特徴です。


塗り薬は強い症状が出ている患部だけではなく、土踏まずやかかとまで含めた足裏全体か、足首から下の全体に塗る必要があります。


 


〇爪白癬


爪の奥深くに白癬菌が入り込んでいる爪白癬は、塗り薬だけでは効果が薄く、飲み薬による治療を行う必要があります。


爪が生え変わるまで半年から1年かかるため、再発を防ぐために長期の治療が必要になります。


「水虫は治らない」は間違った対処法が一因


水虫は薬を使って症状が治まっても、その後再び悪化してしまうことがあるため、「水虫は治せない」とか「水虫を完治させる薬を発明できればノーベル賞級」などと思っている人もいるようです。


しかし、現在市販されている薬でも十分な効き目があり、ポイントを押さえて継続的に治療をしていくことで、重度の爪水虫のようなものを除き、多くの水虫は完治させることは可能だとされています。


自己流の対処であまり効果が得られない方法を選択していたり、症状が改善したからといって白癬菌が完全にいなくなる前に治療を終えてしまったりといった間違った対処の仕方が、水虫を「不治の病」に見せかけていたのです。


 


水虫になってしまったときは、専門家の意見を聞きながら正しい治療を最後まで継続することが何よりも大切なのです。


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