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外反母趾はどうすれば治る?悪化する前に知っておきたい適切な対処法

足の親指が付け根の部分から外側へ向かって変形し、そのために親指の付け根が靴に圧迫されて腫れたり、痛みが出たりするのが外反母趾です。

良く知られているように、ハイヒールのような足への負担が大きい靴を長い時間履き続けることが主な原因のひとつだと考えられています。

まずは靴を見直すことで予防・改善を目指しましょう。

痛くないから大丈夫は黄色信号。外反母趾は軽度のうちのケアがポイント

外反母趾の主な原因には「遺伝」「靴」「加齢」の3つが挙げられます。


このうちの「靴」の要因は、よく知られているように、ハイヒールのようなかかとが高い靴を長時間履くことで親指に過度な負担がかかり変形してしまうというものです。


一般的にはハイヒールをよく履くようになる20代以降の女性で外反母趾になる人が増えていることが知られています。


一方の「遺伝」の要因ですが、親が外反母趾の子どもは外反母趾になりやすいなど、遺伝的要因で外反母趾になりやすい人がいることが指摘されていて、早い人では10代から外反母趾になるリスクがあります。


このように、外反母趾は若年層から悩む人が多い一般的な症状であることから、親指の変形があっても痛みがなければ問題ないと考えて、とくに対処をせずに放置している人が少なからずいるようです。


 


しかし、現段階で痛みがなくても、「加齢」による要因によって、将来的に症状が悪化してさらなる変形や痛みに悩まされることがあるため、注意をする必要があるといえるでしょう。


「加齢」の要因は、体重の増加や筋力の低下といった誰にでも見られる体の変化によるもので、いままで痛みが出る程悪化していなかった人や、あまり高いヒールの靴を履いてこなかった人でも中高年以降になってからより重度の外反母趾になるリスクが高まるのです。


さらに、外反母趾には親指の角度が30度以上になると、立ったり歩いたりしているだけで変形が悪化してくという特徴があるため、症状が軽いうちにきちんとした予防・改善のための対処法を実践していくことが非常に重要になってきます。


対処法の基本は「靴の見直し」と「足の体操」

「靴」によるリスクと「加齢」によるリスクを軽減することで外反母趾を予防、もしくは改善させていくことができるとされています。


(参考)日本整形外科学会「外反母趾」


それぞれの対処法を詳しく見ていきましょう。


 


〇靴の改善


まず、かかとの高い靴は極力避けることが大切です。


また、ハイヒールのような靴だけではなく、足の幅に余裕がある靴や、つま先が極端に細くとがっている靴も避けましょう。


足囲が合っていない靴は、歩行の度にずれて親指に過度なストレスをかけてしまう原因になってしまいます。


靴を選ぶ際には足の付け根の周囲が靴とピッタリ合い、つま先が丸い形状で余裕のものを選ぶといいでしょう。


偏平足があることが判っている人は、扁平足用のインソールを使用しましょう。


これは、通常の靴よりも足のアーチを強力に支えることができるように設計されているもので、外反母趾の一因になる扁平足の改善に役立ちます。


 


〇足の体操


歩く習慣が減少したことが外反母趾を引き起こしているのではないかといわれることもありますが、『外反母趾診療ガイドライン2014』では、ウォーキングなどの運動が外反母趾の予防や改善につながるかどうかは、効果が実証できないとしています。


ただ、肥満や筋力の低下などの加齢要因を予防するためにも、適度な運動習慣を持つことは必要です。


外反母趾を予防・改善をする目的で直接ケアをするというときには、ウォーキングよりも足の指のストレッチや筋力トレーニングをしたほうが効果的です。


これは外反母趾の原因のひとつである扁平足や開帳足を予防するための体操で、足のアーチを正常な状態に維持することで、外反母趾を予防することができるというものです。


また、親指が外反したまま硬直してしまうことも予防できます。


 


次のような体操を毎日行いましょう。


足指じゃんけん


「グー」は5本の指を内側に折ります。「チョキ」は親指を外側に反らせて残りの指を内側に折ります。「パー」は5本の指をできる限り広げます。


この「グー」「チョキ」「パー」の動きを1日5分ほど繰り返しましょう。


既に外反母趾がある程度進んでいる場合、親指の靭帯が硬直して「パー」の動きができないことがあります。


そのような場合には装具療法も行うようにしましょう。


 


タオルトレーニング


椅子に座り、床に広げタオルを足指を使って手繰り寄せ、リボンを作ります。


さらにタオルを握ったままつま先を持ち上げ、タオルを浮かせましょう。


両足同時に10回から20回ほど繰り返しましょう。


 


このような足の体操は、体が動きやすくなる入浴後に行うとより効果的です。


はじめは足の指を力強く動かすことが難しいかもしれませんが、何度か繰り返していくうちに足の指を動かす感覚が養われていきます。


その感覚こそが外反母趾を改善・予防するために重要なものなのです。


また、普段の歩き方も足の指が効果的に使えるようにかかとで着地し、つま先を使って地面をけり出すことを意識しましょう。


 


〇装具療法


外反母趾の変形を矯正するための器具も薬局などで数多く販売されています。


装着しながら靴を履くことができるものは便利な反面、強制力が弱くあまり効果が期待できません。


 


就寝中などに使用する強制力の強い装具は、あまり変形が強くない軽度の外反母趾に対しては有効です。


変形が強いと、装具を付けることでかえって痛みが増すこともあります。


このような場合には自己判断に任せず、整形外科などで骨の状態を確認してもらったほうがいいでしょう。


手術の判断は歩行時の「痛み」

これまで紹介したような手術に頼らない方法を保存療法的な対処法と呼んでいますが、一方で、手術療法が必要な外反母趾も存在します。


 


手術が必要かどうかは、歩行に支障が出る程の痛みがあるかどうかで判断されます。


変形が強くなると親指の関節が脱臼することもあり、歩くたびに痛みが走り、常に外反母趾を気にしなければ生活できなくなります。


脱臼している期間が長くなると、治療をしても元に戻らないこともあるため、早めに診察してもらったほうがいいでしょう。


最近では、外反母趾や扁平足などの足のトラブルを専門的に診察する、「フットケア外来」や「足の専門外来」といった特殊外来を設けている病院もあるようです。


対処法に困った場合にはこのような外来を利用するのもひとつの方法です。


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